最近のミルクは母乳に近づいていて来ているとはいえ、やはりまだ母乳とミルクで様々な違いはあります。
ママが一番気になるのは、栄養や成分、赤ちゃんにとって良いものがどうか…ではないでしょうか?
私は今、3か月の子をミルクだけで育てています。
やはり母乳をやめるにあたって、ミルクの栄養素や成分は気になりました。
「赤ちゃんにはやっぱり母乳の方がいいのだろうか…」なんて悩んだりもしましたが、色々調べた結果私は今、ミルクだけで自信を持って赤ちゃんを育てています。
この記事では母乳とミルクの栄養素や成分、味の違いなど、私がきになったことを徹底的に調べました!
母乳とミルク、どちらが赤ちゃんにとっていいのか…気になる方は読んでみてくださいね。
もくじ
母乳とミルクの違い
最近の粉ミルクのメーカーはどこも母乳に近づけるため、研究に研究を重ねています。
その為、昔ほどに母乳との違いは少ないとされていますが、それでもやはり少しの違いは出てくるんですね。
基本的な栄養素に加え粉ミルクの各メーカーによって差別化の為様々な栄養素が含まれているので、成分や栄養素はメーカーによって様々です。
この記事では産院で人気のある粉ミルク「すこやか」と母乳を比較していきます。
まる
\母乳に近い粉ミルクを知りたい方は参考にしてください!/
栄養素の違い
母乳とミルクで多少の栄養素の違いはありますが、どちらも赤ちゃんが健康に成長するために必要な栄養素はもちろん含まれています。
それ以外にも、母乳とミルクで栄養素の違いはあるのでしょうか。
上記で書いた通り、ここでは産院で人気の粉ミルク「すこやか」と比較していきます!
母乳 | ミルク すこやか | |
カロリー | 66kcal | 66.8kcal |
タンパク質 | 1.1g | 1.5g |
脂質 | 3.6g | 3.6g |
炭水化物 | 7.3g | 7.2g |
ビタミンA | 46μg | 58.5μg |
ビタミンD | 0.3μg | 1.2μg |
ビタミンE | 0.4mg | 0.5mg |
ビタミンK | 0.9μg | 4.0μg |
ビタミンB1 | 0.01mg | 0.05mg |
ビタミンB2 | 0.03mg | 0.1mg |
ナイアシン | 0.2mg | 0.6mg |
パントテン酸 | 0.5mg | 0.5mg |
ビタミンC | 5.2mg | 7.8mg |
ナトリウム | 15.1mg | 19.5mg |
カリウム | 49mg | 65.0mg |
カルシウム | 28mg | 45.5mg |
マグネシウム | 3mg | 4.8mg |
リン | 15mg | 26.0mg |
鉄 | 0.04mg | 0.8mg |
亜鉛 | 0.3mg | 0.3mg |
銅 | 0.03mg | 0.04mg |
※母乳100mlと、調乳したミルク100mlの数値で表しています。
※母乳成分は文部科学省が出している資料を基に作成しています。
この表を見てみると、ほとんどの数値が母乳に近いことが分かります。
また、母乳に少ない「ビタミンD」「ビタミンK」「カルシウム」「鉄」などが粉ミルクは多く含まれています。
成長に必要な栄養素だけでなく、母乳に足りないところも補ってくれるのが粉ミルクの利点とも言えますね!
成分の違い
粉ミルクの栄養素は母乳にかなり近づけていて、更に母乳に足りないものも補っていることがわかりました。
さて、続いてミルクの成分はどうでしょうか?
成分は特に、各メーカーで色を出すために違いが出てくるところでもあります。
ここではまた「すこやか」と比較しますが、他のメーカーも気になる方はこちらの記事をチェックしてみてくださいね!

母乳 | すこやか | |
オステオポンチン | 〇 | 〇 |
シアル酸 | 〇 | 〇 |
ラクトアドヘリン | 〇 | |
アラキドン酸 | 〇 | |
ラクトフェリン | 〇 | |
シスチン | 〇 | 〇 |
β‐カロテン | 〇 | 〇 |
オリゴ糖 | 〇 | 〇 |
タウリン | 〇 | 〇 |
ヌクレオチド | 〇 | 〇 |
DHA | 〇 | 〇 |
葉酸 | 〇 | 〇 |
・オステオポンチン…ウイルスや感染症から守る
・シアル酸…口から進入してきた病原体が消化管に付着するのを防ぐ
・ラクトアドヘリン…脂肪球皮膜を構成するたんぱく質の一種
・アラキドン酸…DHAとともに赤ちゃんの脳や神経の発達に関連する
・ラクトフェリン…外部からの細菌やウイルスの攻撃を防ぐ
・シスチン…アミノ酸の一種で乳児にとって必須アミノ酸となる
・β‐カロテン…有害な活性酸素から体を守る抗酸化作用、免疫の増強
・オリゴ糖…ビフィズス菌を増やしてお腹の調子を整える
・タウリン…新生児の脳や網膜の発育を助ける
・ヌクレオチド…消化管の免疫細胞を活性化する
・DHA…人間の脳や目の網膜の脂質成分
・葉酸…水溶性ビタミンの一つ。造血に効果がある
成分の比較をしてみると、母乳は赤ちゃんにいい成分をふんだんに含んでいることがわかりますね。
中でも「オステオポンチン」「シアル酸」「ラクトフェリン」「ヌクレオチド」など、免疫にかかわるものは母乳が優れています。
”母乳の方が免疫力がつきやすい”と言われるのはここが理由でしょう。
ただ一概に母乳の方が免疫力が高い!というわけでもなく、免疫については元々の赤ちゃんの性質によるところも大きいのだと思います。
現に完全母乳で育てたうちの上の子は、1歳ころからよく風邪を引いていましたし、今でも体調を崩すことが多いです(^-^;
味の違い
母乳は自分で少し飲んでみたことがあるんですが、かなりあっさりしていた印象です。
脱脂粉乳をかなり薄めたような感じですね。
おいしいとは感じなかったです。
ミルクの味については粉ミルクのメーカーでかなり違いがあります。
あっさりしたもの、甘みが強いもの、様々です。
この記事で比較してきた「すこやか」はあっさりめなので、味は近いとされていますがやはり母乳に比べるとミルクの方が少し濃いようですね。
腹持ちの違い
母乳とミルクでは授乳間隔が違います。
母乳は1~3時間、ミルクは3時間以上間隔をあけるようにと言われています。

つまり赤ちゃんの腹持ちも違ってくるんですよね。
母乳には消化をスムーズにし、便秘を防ぐ成分「αラクトアルブミン」が含まれていて赤ちゃんのお腹に優しく作られています。
一方で、粉ミルクには母乳には含まれない、牛乳由来の消化されにくいたんぱく質「β-ラクトグロブリン」が含まれています。
この「β-ラクトグロブリン」によって、腹持ちがよくなっている(消化が悪い)というわけです。
和光堂公式サイトより引用(https://www.wakodo.co.jp/product/milk/product/haihai.html)
和光堂の粉ミルク「はいはい」ではこの「β-ラクトグロブリン」を低減する取り組みを行ってるので、今後は母乳と同じように粉ミルクも欲しいだけ与えていい!ということになるかもしれませんね。
太りやすさの違い
よく「ミルクで育った子は太る」と聞きませんか?
私も実は子を持つまではそう思っていました。
でも実際調べてみると、カロリーや脂質、炭水化物など太る要素でありそうな栄養は母乳とミルクの数値はほとんど違いがありませんでした。
母乳 | ミルク すこやか | |
カロリー | 66kcal | 66.8kcal |
タンパク質 | 1.1g | 1.5g |
脂質 | 3.6g | 3.6g |
炭水化物 | 7.3g | 7.2g |
※上記栄養素の表より抜粋
他のメーカーのミルクも多少の違いはあれど、ミルクだから太りやすいんだ!と言われるほどの違いはありませんでした。
1人目を母乳のみ、2人目をほぼミルクで育ててきた私が感じるのは、母乳でもミルクでもたくさん飲ませ過ぎたら太る、ということです(^-^;
1人目はほぼほぼミルクは飲みませんでしたが、3ヵ月経った頃にはムッチムチになっていました。
2人目はほぼミルクで3ヵ月経った今、母乳育児だった1人目の子と同じような体型です(笑)
母乳だから、ミルクだからという違いはあまり感じていないです!
母乳とミルクどっちがいい?
母乳とミルクの違いについて触れてきましたが、母乳とミルク、どっちが赤ちゃんにとっていいのか…
(私の)答えは「どっちでもいい」です。
母乳が赤ちゃんにとっていいのはもちろんです。
赤ちゃんをお腹で育て、産み落としたお母さんの体で作られているんですから♡
でもだからってミルクが悪いわけでは決してないですよね。
栄養素や成分に多少の違いはありますが、赤ちゃんはミルクでも十分健康に育ちます(^^)

まとめ
私も完ミにしようと決めた時、母乳とミルクにどんな違いがあるのか気になりました。
大切な赤ちゃんの成長に一番直結しているものですから、ママは気になりますよね。
粉ミルクの研究が進んで、母乳に近くなってきているとはいえ、違いもまだまだあります。
でもどちらがいいかと決めつけるのではなく、育てるのは母乳でもミルクでもいいんです。
母乳とミルクの違いを知って、ママと赤ちゃんの環境や性格に合った育児方法を見つけていけたらいいですよね!